ひとこまコラム リターンズ

 毎月1回、会員が書くコラムが復活しました!
 本の紹介や本と人、人と人とをつなげるエピソードなど、学校図書館の日常の一コマを切り取ったコラムです。
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☆コラムで紹介している書籍の表紙画像は、 出版社の許可を得て掲載しています。



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司書になりたい生徒が読む本   2018/11/05更新 

『モンテ・クリスト伯』


『モンテ・クリスト伯1〜7 改版』
アレクサンドル・デュマ【作】
山内義雄【訳】
岩波書店
(2007/12 発売)

 3年生に、「司書になりたいから、筑波大学に行きます」と言っている生徒がいます。漠然と「司書っていいかも」と思っている生徒は他にもいるようですが、この生徒のように、志望大学まで2年生の頃からしっかり決めている生徒は珍しいです。図書委員としても活躍してくれ、昨年は2年ぶりに図書委員の広報誌を復活させ発行してくれました。もちろん、本も小説に限らず、よく読んでいます。
 4〜6月期のテレビドラマに「モンテ・クリスト伯 華麗なる復讐」がありましたが、ちょうどこの原作本を昨年購入していました。誰も読まないかもしれなくても、古典の名作については、なるべく所蔵するよう心がけています。『モンテ・クリスト伯』は岩波文庫で全7冊、誰か何かのきっかけで読んでくれるかな、無理かな、と思っていたら、司書志望のその生徒が借りて行ってくれました。しかも得意の速読で、あっというまに7冊読破してしまいました。
 その後、その生徒の友達が釣られて借りていきましたが、それを最後に『モンテ・クリスト伯』は貸出に出ていません。でも今回に限らず、「マンガ版じゃなくて、ほんとの文学の方、ありますか?」と古典や近代文学の本を探す生徒も、ごくごくたまに現れます。そうした生徒たちを失望させないよう、読みやすい本ばかりでなく、読み応えのある本もしっかり所蔵している図書館でありたいと思っています。


<霜月>

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